デザイン提案に見るウェブマーケティングリテラシー
ホームページ制作業者のほとんどが、デザインコンペに参加します。
サイト制作やリニューアルを考えている企業がデザインコンペを募るわけですが、特にサイトリニューアルの場合は、なぜリニューアルするのか、現状では問題があるのか、サイトコンセプトは決定しているのかを確認せずに、デザインを出すことは出来ないのではないかと思うのです。
でも、平気で出してくる業者がほとんどです。
デザインは、カッコよさとか、おしゃれさで決定しちゃいけないものです。
カリスマファッションデザイナーのオートクチュールなら、もはや自分の世界観を思い切り表現しても構わないのです。
着る人を服が選びますからね。
ところがビジネスサイトのデザインはそういうわけにはいきません。
対象が、一般消費者であったり、法人営業担当者であるからです。
そこに見向きもしないで、デザインを提案することは、制作会社の驕りと言っても過言ではないのですが、何の疑問も抱かないところに、まだまだウェブマーケティングの底の浅さが垣間見えますね。
恐らく今後も、日本のどこかで、このようなデザイン提案が日々行われると思いますが、ウェブマーケティングリテラシーの向上ということも、もっと必要なのかもしれませんし、企業論としても大きなウエイトを示す時代になってきているのではないでしょうかね。
尚、ウェブマーケティングリテラシーは造語です。